インプラント治療の歴史って?
日本でインプラント治療はまだまだ先進医療のひとつとして捉えられがちですが、世界的にはかなり長い歴史があります。ここ数年で広まったような医療ではないので、逆に安心感を覚えるかもしれませんね。今回はそんなインプラント治療の歴史についてかんたんにご紹介します。
▼開発したのはスウェーデンのブローネマルク
デンタルインプラントを開発したのは、スウェーデンのブローネマルク博士です。この方が顎の骨とチタンとが結合する「オッセオインテグレーション」という現象を発見し、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋めるシステムを考案しました。それが1960年代なので、かなりの年月が経過しているといえます。ただ、スウェーデンで開発されたインプラントシステムがすぐに日本で普及したわけではありません。
▼日本でインプラント治療が始まったのは1980年代
日本でのインプラント治療は、世界から少し遅れて1980年代前半に始まります。とはいえ、もうすでに40年くらいが経過しているので、それなりに古い歴史を持った歯科治療といえるのではないでしょうか。そして、驚くことに当時を装着したインプラントを今でも使い続けている方がいらっしゃるのです。これはつまりインプラントはきちんとケアすることで、その寿命を40年以上まで引き延ばせることを意味します。
▼インプラントの技術は進歩し続けている
日本で40年以上の歴史を持つインプラント技術は、今でも進歩し続けています。現状では「インプラント周囲炎」にかかりやすかったり、顎の骨が良くないと治療が難しかったりしますが、そうしたインプラントの弱点も徐々に改善されていくことでしょう。
▼まとめ
このように、最新の歯科治療と思われがちなインプラントは、今から60年ほど前にスウェーデンで開発されたシステムです。それだけ長い歴史があるからこそ、安全性や確実性の高い治療を提供できるようになったといえます。呉市のうえはら歯科医院はそんなインプラント治療を早くから採り入れ、さまざまな症例に当たってきました。それだけに、他院で難しいと診断されたケースでも、当院なら問題なく治療できることがあります。
2022年3月8日 (火)
カテゴリー :歴史